東北大学工学研究科院試体験記

大学生活

はじめに

東北大学工学研究科の大学院入学試験の合格体験記になっています。私は埼玉の中学高校を卒業した後東北大学工学部に進学しました。その後大学院に進学するために受けた入学試験の体験記を残しておきます。事前情報として私の大学での成績を紹介しておくとGPAが3.0ほどでTOIECは850点でした。大学院入試に向けた準備は英語に関しては1年前ほどからはじめ、ほかの教科の勉強については2ヶ月前程度から始めました。主に過去問演習を中心に勉強を進め、2008年までの過去問を3周ほど回しました。

東北大学受験理由

私は東北大学に学部時代から在籍していましたが、その経験から東北大学のおすすめ理由を説明して行きます。タイムリーな話題では、東北大学は2024年の11月に国際研究卓越大学に認定され、大学ファンドから巨額な投資が行われており、他の大学では経験できないような充実した研究体制が整っています。また、環境という意味では仙台は寒暖差が比較的小さく過ごしやすいという特徴もあります。また、私が仙台をおすすめする大きな理由は、仙台という町のちょうど良さです。仙台では、大学、バイト先、自宅が概ね30分圏内に集中することから大学だけでなく私生活も充実させることができます。

試験範囲

東北大学の試験は数学Aについては微積分線形代数ベクトル解析から1題ずつ出題され、数学Bについては常微分方程式ラプラス変換フーリエ解析偏微分方程式から3題出題され、例年はフーリエ解析または偏微分方程式のどちらかが出題されます。試験時間はどちらも60分であまり難しい問題は出ませんが時間が厳しい問題となっています。次に専門科目についてですが、熱力学流体力学材料力学機械力学制御工学から2題を選ぶことになっています。試験時間は2時間でそれぞれ2題ずつの出題となっています。こちらは基本的なことが理解できているかを確認する問題が多いため、しっかり勉強していけばあまり難しくないと思います。最終日には面接がありますが、基本的には形式的なものとなっており特段対策は必要ありません。

受験スケジュール

ここでは私の受験までのスケジュールを紹介していきます。まず本試験の前にTOIECについてですが、東北大学では2年前の受験まで使用できるので早くから対策していくことが求められます。また、他大学の入試でも使えることが多いので私は1年前から準備していました。勉強方法としては主に対策本で形式を確認して本番に臨みました。次に本試験についてのスケジュールを説明していきます。

  • 6月まで 研究室訪問で自分の行きたい研究室を見極める
  • 2ヶ月前から 主に過去問を使って弱点を見つけていく
  • 1ヶ月前まで 過去問演習で見つかった弱点をマセマで勉強
  • 1週間前まで 一日2年分の過去問演習を繰り返す
  • 1週間前から本番まで 本番のスケジュール考えて最終仕上げ

上は大まかな本番までのスケジュールを示しており、勉強は過去問を主に使用していました。過去問は研究室訪問でもらったものを使用していました。わからない問題があったら生成AIを活用することである程度解法は見えてくると思います。東北大学の問題は数学で差がつくと言われており数学が重要となってきます。数学の勉強はマセマの大学数学シリーズで勉強しました。逆に専門科目はあまり難しい問題が出ないので過去問演習と教科書の復習だけで十分だと思います。

受験本番

ここからは受験当日に私が感じたことを書いていきます。1日目は午前中に数学A、午後に数学Bがありました。受験番号と志望研究室はあまり関係なく、内部生と外部生も分かれていない感じがしました。午前中に行われた数学Aは例年より難しく、時間が足りないなと言う印象でした。午後の数学Bは例年通りの問題で過去問をしっかり勉強していけば問題ないと思います。1日目終了の段階で事前に行われていた研究室調査の結果が発表され、2025年は超過していた研究室とちょうどの研究室が発表されていました。そこで、航空宇宙とロボティクス専攻は第一志望で埋まりやすいので、第2希望では書かない方がよいとの発表もありました。2日目の専門科目も例年通りの出題だったため、ここで合格を確信しました。

最後に

今回は私の東北大学工学研究科大学院入試の体験を書かせていただきました。東北大学は他の旧帝大と比べても工学部の合格人数も多いので他大学からの合格も狙いやすいと思います。次回からのブログでは東北大学大学院の入試問題の傾向について書いていこうと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました